塩化ビニールとポリオレフィンどちらを選びますか?

ビニール VS ポリオレフィン
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ビニールもポリオレフィンも良いところがあるんです!

製品を構成する大きな割合を占める生地(塩ビ or ポリオレフィン)について、どちらを選択すればよいか?迷いになられると思います。

ビニール VS ポリオレフィン

ビニール VS ポリオレフィン

下記の内容をお読みいただき、
状況にあった生地を選ばれることをお勧めいたしたします

以下の説明は、あくまで当社での解釈です。
同業他社様とは見解が違うことがございますので、予めご了承下さい。

塩ビとポリオレフィンの価格比較

製品を作るにあたり、 塩化ビニールは加工性が非常によく、 資材単価も安いため、ポリオレフィンに比べ製品価格は安くなります。

製品の販売場所

塩ビの販売を禁じておられる業界や会社があります。

一概には言えませんが、
百貨店・スポーツメーカー・化粧品関係には塩ビを警戒される方が多いように感じます。

※2014年を境に塩ビの販売を禁じておられた販売先様も、塩ビ解禁の傾向があります。

塩化ビニールとポリオレフィンの環境問題

塩化ビニールは環境に悪くて、ポリオレフィンは環境に優しいのか?

これは、考える状況によって変わります。

ダイオキシンの発生という点から考えると

確かに塩化ビニールは焼却方法によっては、ダイオキシンが発生します。ただ、焼却施設の進歩で日本ではほとんどダイオキシンは発生しません。つまり、塩ビは日本国内での販売が主なら問題ないと考えられますが、焼却施設の十分でない国に販売するなら問題ありといえるでしょう。

地球温暖化という観点から考えると

塩ビを作るときから焼却までのCO2の発生量は、ポリオレフィンに比べてはるかに少なくすみます。また、塩ビは再利用が可能ですがポリオレフィンは再利用が難しいとされています。つまり、地球温暖化を考えるなら、塩化ビニールの使用をお勧めします。

環境ホルモンの観点から考えると

塩ビには環境ホルモンに影響があるといわれるフタル酸を含んでおります。ただ、直接口でなめるなどしない限り問題はないとされております。つまり、お子様が製品をなめる用途がある場合は、塩化ビニールは問題ありといえるでしょう。

※塩化ビニールでもフタル酸を使用しない塩ビもございます。 『ビニール(軟質塩ビ)フィルムには、色々な種類があるんですよ!非フタル酸系PVC』をご覧下さい。

 

【まとめ】 上記のように、どこに主観をもつかで、塩ビを使用するかポリオレフィンを使用するかが変わってきます。 お客様のニーズに合わせた選択をお勧めします


以上、「塩化ビニールとポリオレフィンどちらを選ぶ?」は終わりです。

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